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和集合とは、複数の集合の要素全体の集合のことです。
たとえば、V6 の集合は、トニセンの集合とカミセンの集合の和集合になります。
A={a1,a2,a3} と B={b1,b2,b3,b4,b5} の和集合は {a1,a2,a3,b1,b2,b3,b4,b5}
になります。
和集合は、∪という記号を使用します。
集合 A と集合 B の和集合は A ∪ B と記述し、集合A1,・・・,An までの和集合は
A1 ∪ ・・・ ∪ An と記述します。
(例 2-1)
県民の集合 = 市民の集合 ∪ 町民の集合 ∪ 村民の集合
(例 2-2)
整数の集合 = 正の数の集合 ∪ 負の数の集合 ∪ { 0 } |
このとき以下のことが成立します。
[定理 2-1]
x ∈ X ∪ Y ならば x ∈ X または x ∈ Y である。
逆に x ∈ X または x ∈ Y ならば x ∈ X ∪ Y である。 |
(証明)
x ∈ X ∪ Y と仮定します。
和集合の定義より、X ∪ Y は、X および Y の要素全体の集合です。
したがって、x は X もしくは Y いずれかの要素になっているはずです。
逆に x ∈ X と仮定します。
定義より X ∪ Y は、X および Y の要素全体の集合ですから、x ∈ X ∪ Y になります。
これは x ∈ Y も同様に成立します。 |
例 1-1 を例にすると、石川県民は、金沢市民か、もしくは他市町村民であり、逆に金沢市民は、石川県民であることになります。 |
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